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【エフェクターブランド紹介】BOSS [エフェクター]

今回ご紹介するエフェクターブランドは 「BOSS」 です。
すでにご存知の皆様も、起源にして頂点といえるBOSSについて、今一度おさらいしてみてはいかがでしょうか。



概要

日本を代表するメーカー、ローランド株式会社が製造するエフェクターで、そのブランド名がBOSSです。
この会社は歪みものから空間系、スイッチャーまで幅広く手がけている非常に技術力のあるメーカーです。
昨今のブティックペダル(※1)ブームの中、他社とは違った様々な角度からのアプローチで製品をプロデュースしてくるため、常に目を離せないメーカーでもあります。

BOSSペダルは非常に人気のあるメーカーです。それはなぜか。
 1.低価格で楽器初心者にも手を出しやすい
 2.プロも使用するほど実用的
 3.独自デザインの筐体(※2)
以上が挙げられます。



1.低価格で初心者にも手を出しやすい


昨今のブティックペダルブームの中、ひずみものであれば一万円前後の低価格で非常に良質なペダルを製造しています。
高校性でもバイトで簡単に入手できますね。
低価格であったことは、BOSSが広く流通した大きな要因のひとつだと思います。



2.プロも使用するほど実用的


様々なペダルがある中、低価格帯のペダルであるBOSSをプロも使用するのはなぜか。
プロの要求をみたせるほど高品質、かつ過酷な使用に耐えられるほど頑丈だからです。
BOSSを使用しているミュージシャンは多いため、この記事で書き出すことは控えますが、一部人気のペダルをまた別のページで紹介します。



3.独自デザインの筐体


この独特な、色鉛筆のようにカラフルでポップなデザインは、まずおしゃれですよね。
しかし、ポイントはそこだけではありません。

現在流通するペダルのほとんどは、アルミの四角い筐体に収められ、機械式のスイッチにノブを取り付けたデザインとなっています。
生産性とコストに優れたこのスタイルは瞬く間に王道のスタイルになりました。しかし弱点があります。
それはスイッチを直接、踏むことです。これはスイッチに直接負荷がかかるため、あまりに強く踏みすぎたりすると故障の原因となります。
BOSSペダルの場合、筐体の可動部を押すことでスイッチの接点を動作させる仕組みとなっています。
筐体の可動部に限界があるため、それがストッパーとなり、必要以上の力が直接スイッチにかかることを防ぎます。
そして小さなスイッチが飛び出たほかのモデルと違い、BOSSの筺体の可動部は大きく、非常に踏みやすいです。
このスイッチ部はBOSSのペダル一番の発明だと思います。



欠点


BOSSのよく言われる欠点は以下の二つくらいかと思います。
 1.電子スイッチ(バッファードバイパスで、トゥルーバイパスではない)
 2.使用パーツが安物

1.について、早速わけのわからないワードがでてきましたね。
バッファードバイパスとは、エフェクトバイパス時にも電子回路を通る方式のことです。特徴は以下のとおり。
 ・バイパス時にも電子回路を通るため、電源がないとOFF時音がでない。
 ・バッファ※3を通過することで、ノイズに強くなる。
 ・バッファ回路を通過することにより、信号に変化が生じる。
 ・スイッチを入れた際、ノイズが発生しない。
「バッファを通過することによる信号の変化」については、klon centaurのように評価されているものがある一方で、BOSSのバッファは酷評を受けることも多いのは事実です。
実際、トゥルーバイパスに比べ、音が細くなります。
しかしこれには理由があります。(また別の記事で。)

トゥルーバイパスとは、実際に接点を当てたり離したりすることで回路のON/OFFを制御する方式です。特徴は以下。
 ・バイパス時に電子回路を通過しないため、電源がなくてもバイパス時に音がでる。
 ・電子回路による音質変化はない。(注意!)
トゥルーバイパスの利点は、楽器からの信号を電子回路を通さないことです。
しかし、電子回路を通さない=信号が変化しない ではないということを頭に入れておいてください。
詳しくは後日、解説してみたいと思います。

簡単に比較しただけでは、なんとなくトゥルーバイパスがいいように思いがちですが、じつはそうでもないのです。
音の変化=悪 と安易に判断せず、自分の耳で判断しましょう。




まとめ


高校性でもバイトで購入できる価格設定、扱いやすく、壊れにくいデザインの筐体(これ重要です)、なにより素晴らしいサウンド。
これが移り変わりの激しい音楽機材業界を長年生き抜いてきた、BOSSの真髄です。
初心者の方も、そうでない方にも、ぜひBOSSペダルの素晴らしさを今一度感じていただきたいと思います。


用語解説コーナー


※1ブティックメーカーとは:高品質、高価格を売りにした、高級路線のメーカーのことです。
※2筐体とは:エフェクター本体のケースのことです。アルミや亜鉛の金属ケースだったり、プラスティック製だったりします。ちなみにプラ製はずっと使ってると割れます(笑)その他様々な違いはありますが、それはまた別の記事で。
※3バッファとは:一言で説明できないほど奥の深いものなのですが、楽器を扱う上では、信号を強くし、ノイズの影響を受けにくくするものと理解して差し支えないと思います。
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